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九州温泉巡り旅行記*阿蘇-長湯温泉-黒川温泉1-10

 部屋に戻ると布団が敷いてあった。
 はふーっと寝転がるとそのまま寝付いてしまいそうだが、まだ寝るわけにはいかない。
 「そろそろ混浴の女性専用タイムじゃないの?」とパパが言うと、そうそう、それを待っていたのと返事をしてタオルをまとめた。

 浴衣姿で玄関でサンダルに履き替え、すずめの湯の入り口の小屋の前を通ると、さっきは気付かなかったが小屋の中に番人がいるのが見えた。
 女性専用タイムに男性が来ないようにチェックしているのかもしれない。

 暗いので足元に気を付けて、でもいそいそと石段を下りると、夕方には賑わっていた露天風呂も今は話し声が聞こえない。
 でも静かというわけではない。ぽこぽこと妙な音が沢山響いている。

 脱衣所は男女別。
 混浴でも脱衣所が別にしっかり作ってある所は使いやすい。まあ今は女性専用タイムだから関係ないんだけど。
 脱衣所の中に入ってびっくりした。脱衣所の中にも浴槽があった。

 意外だったがこれも考え方によっては非常に合理的だ。
 ここで掛け湯をしてから混浴ゾーンに行かれるし、ここまで来ても混浴に出る勇気が出ない人は脱衣所の中の浴槽で入浴していくこともできる。
 白濁したお湯が入ったこの脱衣所の浴槽だけで十分な広さがある。でもここはやっぱり外のすずめの湯。そう思って掛け湯だけして外に出た。

 すずめの湯は公式サイトの写真などで見ていたので、どんな風かはわかっていた。
 でも本物を目の当たりにすると感動する。
 脱衣所から見て右側が適温(ぬるめの札あり)、左側があつ湯。
 適温の方は足元から湧いているところを木で六つの枠に仕切ってあるが、枠は上だけで下は繋がっている。

 ライトアップされたお湯は白っぽくも、泥を溶かした灰色にも見える。
 そのお湯の表面にぽこぽこと、あちらからもこちらからも絶え間なくあぶくが立ち上ってくる。

 その時ようやく私は気付いた。
 間抜けなことに今の今までわかっていなかったのだ。

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