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草津温泉と渋温泉*真夏の外湯巡り3-4

 子供の中学受験の勉強を見てやっている時にも何度も富岡製糸場の名は目にしたが、八幡製鉄所と並び明治政府の推進した官営工場だったという以外、特に思うことはなかったわけだが、こうして世界遺産に登録されることになって初めて、「もしかして富岡製糸場って凄いの?」と気付いたわけだ。

 富岡製糸場のパンフレットには、富岡製糸場が「世界遺産としてどんな価値があるの?」という一文がある。
 回答を要約すると、富岡製糸場はフランスから技術導入し、日本独自の自動繰糸機を実用化してきた。生糸の大量生産に貢献した。
 そして19世紀後半から20世紀の日本の養蚕・製糸分野における世界との技術交流と技術革新を示した。
 最後に日本が開発した生糸の大量生産技術は一部の特権階級のものであった絹を世界に広めたとある。

 それは事実なんだろうけど、この文章だけ読んでも世界遺産に登録されるほど凄いものだとは思えない。
 私が思うに、ここに書かれていることよりもっとインパクトのある説明をパンフレットに載せた方が分かりやすいのではないかと。

 人類の発展にとてつもなく大きな貢献をしたものに産業革命がある。
 多くの国は流れとして、まず繊維産業などの軽工業化が進み、その後、鉄鋼・車両・船舶などを生産する重化学工業へと移っていく。
 産業革命は18世紀にイギリスで始まり瞬く間にヨーロッパに広まった。
 欧米に勝手に切り分けられ食いつぶされたアジアやその他の大陸にそれが伝播するのはその後のことだ。
 開国し、歯を食いしばって独立を守り工業化を推進したアジアの東の果ての日本で、近代工業化の第一歩がこの富岡で産声を上げた、これこそが富岡製糸場という世界遺産の存在意義なのではないか。

 20~21世紀の日本は世界有数の工業国であり、技術国だ。
 富岡製糸場はその始まりであり、今や中国やASEANが世界の工場としてフル稼働するアジア全体にとっても最初の一歩だった、そう捉えると富岡製糸場の重要性がよくわかる。

 私、絹ってすごく好きでね、高いものはそんな買えないけど古着屋とか行くとまず絹の服を探してしまう。
 色やデザインがあれでも、部屋着に使う。肌触りも最高だけど、ものすごく軽いので着ていてストレスが無いし、汗をかいても瞬時に蒸散する。繊維の特徴としては熱に強いのはいいけど摩擦にはごく弱い。だからすぐに擦り切れてしまうのが難点。
 そんな絹を大量生産して庶民の手が届くようにしてくれた富岡製糸場には個人的にも感謝してるのだ。

 ところで富岡製糸場が世界遺産登録されると決まった時に、twitterではあれはブラック企業の走りでは?という話題が広まった。
 確かに当時の繊維産業の大工場と言えば、イメージするのは「あゝ野麦峠」とか「女工哀史」なのだが、実はこれらの舞台は富岡製糸場ではなくその後に作られた過酷な環境の民間製糸工場であり、官営工場であった富岡製糸場はむしろ超絶ホワイト企業だったとの反論もtwitter上でなされた。

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