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九州温泉巡り旅行記*阿蘇-長湯温泉-黒川温泉1-4

 やがて阿蘇山の麓にちらりと可愛らしい電車が見えた。
 「南阿蘇鉄道だ」ってパパは嬉しそうに言うけど全然わからない。私は鉄道関係の知識は白紙に近い。
 さらに阿蘇山の中腹の辺りには雲とは違う白い煙が上がっているのが見える。
 「あれって湯けむりかなぁ」と今度は私。
 「多分今向かっているのがあのあたりだと思うよ」
 えっ、そうなんだ。じゃああの湯けむりは垂玉温泉か地獄温泉か、あるいはその両方かなんだ。あそこに行けばきっとぼこぼこシューシューと温泉が湧いている。

 阿蘇山は巨大なカルデラ型火山で、外輪山に囲まれた二重構造になっている。
 今走っているのは外輪山の内側の凹みの部分で、白川の水を引いた田園地帯に家がぽつぽつと建っているようなエリアだ。
 さっき見えた南阿蘇鉄道の電車の線路を渡って、阿蘇山本体の湯けむり上がる中腹目指して坂を登り始めると、道はさっきまでの直線や緩やかなカーブと異なり、思いのほかいきなり九十九折になり、どんどん山の中に分け入っていく雰囲気になった。
 ふいに正面に二本の細い滝が見えて道は右へ急カーブし、そこが垂玉温泉山口旅館だった。

 車を停めてドアを開けると、いきなりゆで卵のにおいが出迎える。
 うわぁ、そうそう、このにおいと嬉しくなる。
 そういえば中腹の湯けむり目指して登ってきたはずなのに、山道に入ってからは近すぎてそれが見えなくなってしまい、すっかり忘れていた。

 浅い三角屋根の本館は古い部分と修繕した部分がうまくマッチしている。
 日帰り入浴の受付は独立した窓口があって、建物の中に入らなくてもいいようになっていた。
 受付の横に「滝の下の露天風呂(滝の湯)は、宿泊者専用のため、外来入浴はお断りします」と毛筆体のフォントでプリントアウトした貼紙があってあるのを見て、初めてさっき見た手前の滝の所に露天風呂があるんだと知った。

 実はここ、垂玉温泉山口旅館に関しては、夜になってショックなことをひとつ知ることになる。
 でもまあこの時点では私たちは何も知らなかった。

九州温泉巡り旅行記*阿蘇-長湯温泉-黒川温泉1

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