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大原温泉 大原の里

 京都大原 寂光院の創建はとても古く、飛鳥時代の594年と伝えられる。
 寂光院は元々聖徳太子が父の用明天皇を弔うために建てた寺で、聖徳太子自身が製作したとされる六万体地蔵尊を本尊とし、聖徳太子の乳母であった玉照姫が初代住持であったとされる。尼寺なので、代々住持は女性がつとめている。
 しかし寂光院を有名にならしめているのは聖徳太子ではなく建礼門院徳子だ。
 なぜかと言えば恐らく聖徳太子と寂光院の関係は既に伝説に近く、複数の創建説があるからと思われる。
 しかし建礼門院と寂光院の関わりは明らかであり、また平家物語に語られる壇ノ浦に没した平氏一門と、生き延びて出家し一族を弔った建礼門院の悲劇とあわせて広く語り継がれていることから、彼女を偲ぶこの寺の参拝客は後を絶たない。

 その寂光院から徒歩数分、道を挟んで大原の里と大原山荘という二軒の民宿が温泉を引いている。
 民宿と言っても小奇麗な和風旅館で十分通じる外観。
 どちらの宿も軽い食事とセットで日帰り入浴が可能だが、この日はたまたま大原山荘は日帰りできないとのことだったので大原の里に伺うことにした。

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