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桜の古都巡り*京都観光旅行記1-9

 参道の先の石段を上ると鬼瓦睨み下ろす三角屋根の庫裏があり履物をぬいで上がると板張りの廊下には大きな屏風やら盲目の参拝客のために作られた触って確かめられるミニチュア石庭などが展示されていた。
 少し先の左手が有名な石庭だ。

 白砂で時を止めながらも流れを表したような石庭は室町末期の作だが、その作品が意味するものが何であるかは現在も謎とされているそうだ。
 シンプルな長方形の庭に見えるが奥行や遠近法を駆使した高度な設計手法が取られている。
 文様を描く白砂をじっと見つめているとまるで音も時間もすべて消失したような気持に・・・
 ・・・は、とてもならない。
 なぜならば見物客が多すぎるからだ。
 自分もその見物客のひとりなので文句を言っているわけでは無い。ただ、振り向くと庭に面した縁側にはあまりにもぎっしりと隙間なく人がいるので、庭と人ごみのギャップに思わず笑ってしまうだけだ。

 石庭のある方丈の裏手にも廊下は続き、石庭とは反対側にある日本最古の侘助椿や吾唯足知と浮き彫りにされた徳川光圀寄進の蹲を見学でき、パンフレットでは非公開と記載されている方丈広間の襖絵なども公開されていた。

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