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家族風呂は混浴か?【吉川温泉よかたん問題について考える】

兵庫県吉川温泉よかたん家族風呂に対し、兵庫県は2006年8月「公衆浴場法基準条例第44条(22)6歳以上の男女を混浴させないこと。家族風呂での利用については、事実として混浴が可能な状態であるため」、「介護を要する場合を除き混浴としない」及び「「家族風呂」の名称を改める」よう指導を行いました。

参考URL
三木市公式ウェブサイト内
http://www2.city.miki.lg.jp/miki.nsf/image/4A952A3AC8CB11AE492571DB003F4A3D/
温泉ニュースBlog
http://onsen.xii.jp/article/1212184.html

この件に関し、いろいろと思うところはあれど沈黙を守ってきましたが、先日、朝日新聞の取材を受けましたので、それにあたり自分の意見をまとめてみました。

結局、記事は朝日新聞2006年11月19日(日)の24面に掲載され、紙面の都合上私の意見はカットされてしまったのですが(笑)、一人でも多くの方に自分の意見を聞いてもらおうと、ブログに載せることに致しました。

家族風呂を使うか?

機会がなかったので日帰り温泉で使ったことは無いが、旅館などではあれば有り難く利用させてもらっている。
もし自分の子どもたちが赤ちゃん時代に日帰り温泉に日常的にあれば使っていたかもしれない。

赤ちゃん連れ温泉で不自由を感じたことは

二点あります。物理的な問題と、対人的な問題ですね。
物理的な問題というのは、日帰り温泉に赤ちゃんを連れていく場合、ほとんどが家族単位で出かけるわけですよね。
そうすると、脱衣も体を洗うときももちろん入浴するときも、お母さんが一人で全て行わないといけないわけですね。
例えば自分の体を洗うときに赤ちゃんをどうするかという問題がありますよね。
その辺に転がしておくというわけにはいかないでしょう。
こういうときに家族で一緒に使える家族風呂は役に立つわけです。
対人的な問題というのは、赤ちゃんと一緒にお風呂に入ることによって他の入浴者に迷惑を掛けてしまう可能性があるということに尽きます。
他の人とは別の浴室、浴槽を使うことによって、赤ちゃん連れの家族も、それ以外のお客さんも気持ちよく気兼ねなく温泉を楽しむことができると思います。

赤ちゃんを連れて温泉に行くということについて

赤ちゃんを連れての旅行というのはとても大変です。荷物の準備や旅行先や宿泊施設の選択、赤ちゃんの体調にあわせたスケジュール調整など大人だけの旅行とは桁違いに苦労が多いです。
また乳児の育児期間はお母さんたちは家の中に閉じこもっていることが多いので、日帰り温泉には、近場で気軽にリフレッシュできる場所であってほしいですよね。
変な話ですけど、日帰り温泉の家族風呂は混浴なので風紀を乱すとか、6歳以上の混浴を禁じますとか言いますけど、例えば宿泊して部屋付きの露天風呂とか、もっと言うとビジネスホテルのユニットバスだって一種の混浴になるわけですよね。
これらは問題なくて、公衆浴場だという名目で日帰り温泉の家族風呂は駄目というのは理解しがたいです。日帰りであるだけであとは内容的には何も変わらないと思います。
赤ちゃん連れだからこそ準備など大変なので宿泊旅行ができないとか、親が仕事で忙しくて宿泊旅行ができないとか、そういう家族のためにこそ日帰り温泉の家族風呂は存在していてほしいですね。
風紀を乱すものは他にもっといっぱいあるんじゃないでしょうか。
普通に考えて健全な日帰り温泉の家族風呂が風紀を乱すなんて思っている一般市民は100人に一人ぐらいしかいないと思いますが。

今、一般家庭のお風呂ってユニットバスが多くて狭いじゃないですか。家族揃って入れる機会なんてなかなか無いですよね。
それに、じゃあリフレッシュのために温泉に行こうって言っても、普通の温泉は男女別ですからせっかく出かけても家族で一緒には入れないわけです。
私は家族風呂というのは様々な家庭の選択肢の一つとして、ぜひともあってほしいと思います。

家族風呂を必要とする人とは

先ほど申し上げた赤ちゃん連れ家族の他にも家族風呂を必要とする人は多いと思うのですよ。
私は混浴は文化だ、なんて申し上げるつもりはありません。

介護のお風呂なら可能なんでしょうか?
他にも、手術の痕を人に見られたくないとか、痣があるとか、そういった軽微な理由で家族風呂を選ぶ方もいらっしゃると思うんですよね。
外側から見える障害だけが問題ではないと思います。
私は家族風呂というのは一種のバリアフリーだと思います。
今、公共施設や第三セクターの日帰り温泉など、みんなバリアフリーを意識した建物を建てますよね。家族風呂という選択肢を作ることもバリアフリーです。
スロープや手すりをつけることも大切だと思いますが、私はね、目に見える段差を無くすことだけがバリアフリーだとは思いません。
弱者にこそ、気兼ねなく温泉を楽しむ権利を与えてほしいと思います。

条例自体のこと

何か風俗を規制するために作られた条例という気もしますが、お役所は条例ありきですけど、机上の論理ではなく、先に権力を振りかざす前に、まっさらな目で現場を見れば判るわけでしょう。
6歳以上混浴不可というのは結構ですけど、何もかもいっしょくたにするのではなく、本質に立ち戻った上で、条例があるから駄目だと言うなら条例を見直す良い機会だと思います。条例をかさに、役所の言うことが正しいと意固地になっているならとんでもないことだと思います。

本末転倒のおかしな条例というのはよくあります。この問題が波及して、兵庫県同様に家族風呂を禁じる他の自治体でも見直す動きが広まってくれると良いと思います。
バリアフリー、バリアフリーというならなおさらね。

そのためにも朝日新聞さんのような世論を動かす力のあるところにこうした問題を取り上げてもらえば、少しでも事態が前進するのではないかと期待しています。

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